こんにちは。倍プレです。
今回は先進国について語られる際によく出てくるキーワードであるリープフロッグ現象について解説いたします。
リープフロッグ現象とは?
リープフロッグの言葉の由来は、Leap(跳ぶ)Frog(カエル)のこと。アフリカや東南アジアなど、いわゆる新興国の経済発展を象徴する言葉として、最近よく耳にします。蛙跳び現象と呼ぶ人も増えてきましたね。
その言葉を踏まえて、新興国が先進国から遅れて新しい技術に追いつく際に、通常の段階的な進化を踏むことなく、途中の段階をすべて飛び越して一気に最先端の技術に到達してしまうことを言います。既存の技術を導入する前にさらに新しい技術を導入す流ので、一気に技術やシステムの遅れを取り戻せるメリットがあります。
技術の変遷が日々起こるIT業界についてはリープフロッグが絶え間なく起こっていくと言っても過言ではないでしょう。
21世紀に至るまでのいくつかのリープフロッグを紹介
リープフロッグが起こることはメリットとデメリット(メリデメ・デリメリ)両方があります。中には日本を含めた先進国でもリープフロッグが起こっています。
イギリス:産業革命による電気への遅れ
知らない人はいないイギリスで起こった産業革命。
最初に産業革命に成功したイギリスが、蒸気機関やガスの技術にとらわれて、電気への対応が遅れたことは意外と知られていません。遅れて産業化に着手したドイツ、アメリカ、日本は、蒸気機関の時代を飛び越えて電気の時代に入っていき、そしてイギリスを追い抜いていきました。
先駆者を見習うことでほかの国や地域がより良い方法を模索していくのもリープフロッグのいい例ですね。
中国やインド:スマートフォンの大幅普及
先進国では固定電話、携帯電話、スマートフォンという順番で発展してきました。その他にもポケベルやPHSなども携帯電話の普及前にありました。日本も20世紀終盤〜21世紀初旬には携帯電話が普及しましたね。私もガラケーを数年間使ってました。
しかし、新興国ではこうした順番を経ずにいきなりスマートフォンが普及しました。スマートフォンの普及に伴って様々なサービスも一気に広がっており、現在のものすごいスマホ普及率を誇っています。
日本:光ファイバーの普及におけるワイヤレスWi-Fiの遅れ
日本では21世紀初旬に、ITの分野で光ファイバーがものすごく普及しました。光ファイバーが普及しすぎて、どこの家族にも大容量のメガバイトで使えるようになったので、ワイヤレスがあまり普及しませんでした。
しかしながら、ようやく2020年の東京五輪に向けて公共施設や大規模なショッピングモールを中心にワイヤレスWi-Fiの普及が進んできましたね。東京という一都市に世界中から何万人とやってきますから、整備は欠かせません。
いかがでしたか?
これからも世界中で起こり続けるリープフロッグ。日本からも新たな技術が出てリープフロッグを起こせる日が来ると良いですね。